「うさぎと猫を一緒に飼う」と聞いてどのようなイメージを持つでしょうか?「うさぎを猫が襲うのでは?」と思う方が多いのではないでしょうか。
「うさぎと猫は同居できるのか」という疑問に対しての結論は、以下の通りです。
・うさぎと猫の相性は悪くないが、仲良くできるかは個体差がある。
・①お互いのテリトリーを確保できる②習性を理解し平等に可愛がれるという2点を満たせば、同居は十分可能!
・多頭飼育になると費用負担が大きいので、病気の備えは保険加入がおすすめ。
わたしは結婚を機に猫とうさぎの飼い主になりました。うさぎが亡くなるまでの5年間、トラブルなくそれなりに仲良く同居できていました。
この記事では、うさぎと猫を一緒に飼っていた5年間の経験を踏まえ、うさぎと猫が仲良く暮らすポイントを解説します。
猫とうさぎの相性は悪くないが個体差はある
猫とうさぎはどちらもマイペースで生活リズムも似ているので、相性自体は悪くありませんが、異種の同居になるので同種同士よりも個体差が大きいです。
ウサギがストレスを感じやすい
うさぎと猫の同居の際は弱い側のうさぎの方に注意する必要があります。同居がうまくいくかはうさぎと猫の元来の性格も大きく影響します。
・うさぎがストレスに強いおおらかな性格
・猫が穏やかな性格
・幼い年齢の時から一緒に飼っている
猫とうさぎの関係はマイペースな同居人
最近YouTubeなどでべったり仲良しな猫とうさぎの姿を目にしますが、動画のように仲良くできるとは限りません。
うさぎと猫の同居生活は、一緒の空間でお互いマイペースに過ごしているイメージを持っておくといいです。
寄り添って一緒にいる時の姿は本当にかわいいですよ!
うさぎを先に迎えているとうまくいきやすい
原則として、動物同士の関係性は先住のほうが立場が上になります。
うさぎの方が立場が弱くなりやすいので、うさぎを先に迎えた方が同居がうまくいきやすいです。猫の方が先の場合は、お互いのテリトリーを分けて作ってあげて対面も慎重に進めましょう。
(我が家の場合は人間+うさぎが引っ越し→翌日に猫の引っ越し、と1日だけですがうさぎが先住になるようにしました。)
うさぎと猫の対面方法は?
「どちらかがケージに入っている状態で短時間で対面させる」からはじめましょう。ケージに入る側はうさぎが多いですが、子猫の場合は猫がケージに入ってもいいです。
興奮したりストレスを感じているようならば速やかに距離をとりましょう。しばらくケージ越しの対面を続けて、慣れてから自由な状態で対面するようにします。
うさぎと猫が対面する際、目を離さないように注意してください!
猫がおとなしい子だとしても狩猟本能はありますし、うさぎの方が弱いことには変わりがありません。
我が家は同居してからトラブルは一度もなくても、うさぎをケージから出すときは目を離さないようにしています。
相性が悪かったら生活空間を分けること
ストレスを感じている様子がある・猫がうさぎにちょっかいをかけるなどの理由で対面が難しい場合もあります。
その場合は生活空間を分けることも考慮します。場合によっては完全に分離する必要があるかもしれません。
完全に分離する方法としては、うさぎのケージを猫が立ち入れないように専用の部屋に置くパターンが多いです。
うさぎと猫を同時に飼う場合、専用の部屋を用意したり、純粋な餌代以外にも光熱費などが増えたりすることを覚悟の上でお迎えする必要があります。
猫とうさぎの同居を成功させるポイント
お互いのテリトリーを確保する
うさぎは、なわばり意識が強い生き物です。
猫がテリトリーに入ってくる事に非常にストレスを感じますので、うさぎのテリトリーに猫を立ち入らせない工夫が必要です。
猫にも安心して過ごせる場所を作ってあげることで、お互いのストレスの軽減にもなります。
お世話の際はうさぎを優先する
うさぎに先にえさをあげたり、猫の前でうさぎを可愛がっている姿を見せましょう。
猫に同居している存在がいること、うさぎは飼い主にとって大切な存在だと認識してもらう目的があります。
うさぎと猫を平等にかわいがる
特に後から来た方が珍しさや可愛さで構いがちですが両方同じくらい可愛がりましょう。
うさぎと猫どちらに対しても、遊ぶなどのスキンシップを取ってストレスを発散させる機会を作るようにします。
マーキング争いに注意
うさぎや猫はおしっこでマーキング行為をすることがあります。
同居に伴い、自分以外の匂いを感じてなわばりを守ろうとして、マーキングが激しくなってしまうことがあります。
特にオスうさぎは、おしっこをスプレーのように振りまいてなわばりを主張することがあります。
スプレー行為はしつけでやめさせることは難しい場合が多く、ひどい場合は去勢手術などを検討する必要があるかもしれません。
多頭飼いはペットの病気への備えが重要
ペットの数が増える分、飼育のコストがかかります。普段のお世話代ももちろんですが、病気になった時の費用負担のことも考える必要があるでしょう。
ペット貯金とペット保険の見直しは必ずしてほしい
多頭飼いになるタイミングで、ペット保険や貯金などで病気に備えるようにしてください。突然ペットが病気になった時に、費用面の問題が出てくることが度々あります。
以前、猫とうさぎが同時に病気になった我が家の経験談をお話しします。
現在の我が家の猫とうさぎは定期的に通院が必要です。うさぎは月平均で1~2万円、猫は1~5万円かかっています。
うさぎは飼い始めた当初うさぎ対応の保険がほぼなく、代わりにペット貯金をしていたので問題ありませんでした。
しかし夫は「まだ若いし大丈夫だと思って」保険加入や貯金等の備えをしておらず、突然病気になった猫の治療費が支払えませんでした。結局わたしが治療費を払うことになり激怒した経験があります。
高齢や病気になった後では保険には入れない場合が多いです。多頭飼いになるタイミングでペット保険や貯金を検討することをオススメします。
うさぎと猫の同居の実体験
最初、猫がうさぎを襲ったりしないか不安だった
わたしが結婚したために、うさぎに何かあったらどうしよう・・・とずっと思っていました。
実際は、うさぎは臆せず猫に近づいていき、猫はうさぎを怖がって逃げてしまうのに驚きました。我が家のうさぎは活発でストレスに強く、猫はおとなしくて怖がりだったのでうまくいったようです。
今も、ケージとキャットタワーでお互いのテリトリーを確保したり、うさぎを優先させたりと配慮は続けています。
換毛期は部屋が毛だらけに・・・
一番大変だったのは、ペットが増えたことで部屋の汚れ具合が半端ないことです。
特に換毛期は空中にもフワフワと抜け毛が浮くほどで、衣類などあらゆる所が毛だらけになってしまいました。
共働きで週に1回の掃除が限界だったので、ロボット掃除機を導入し対策しています。
うさぎの病気をきっかけに、猫がうさぎと寄り添うようになった
同居開始して半年くらいで、うさぎがエンセファリトゾーンという感染症による斜頸(しゃけい:首が傾くこと)を発症しました。
症状が重く寝たきりに近い日々が続いたので、日課の室内散歩ができない日が続きました。その時、ずっとうさぎの姿を心配そうに見続けている猫の姿がありました。
うさぎの病気をきっかけに、今まではうさぎを怖がって逃げていた猫が逃げずに寄り添うようになったように思います。
一緒に仲良く過ごす姿は、何よりも可愛い
うさぎは治療の効果があり今は傾きも分からないくらいになり、亡くなるまで元気に猫を追い回していました。
気まぐれに一緒にすごしている姿は、本当に言葉で言い表せないくらい可愛いですよ!
まとめ:うさぎと猫を同時に飼って、仲良く暮らすことは可能です
結論として、うさぎと猫は一緒に暮らすことができますが、以下の条件をクリアできるかを確認してください。
・うさぎと猫、それぞれのテリトリーを確保できるか
・相性が悪い場合、完全に生活空間を分けることができるか
・うさぎと猫の習性を理解し、平等に可愛がることができるか
・うさぎと猫、それぞれにかかる費用が負担できるか
うさぎと猫は相性としては悪くないですが、個体差があります。
うさぎと猫の相性が悪かったとしても、終生面倒がみれるかどうか良く考えて迎えるといいでしょう。
うさぎと猫は、飼い主が快適に暮らせるように見守り・配慮してあげれば、仲良く暮らすことも十分可能です。
うさぎと猫を同時に飼うことを検討中の方に、この記事が役に立ったら幸いです。
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