牧草メインのうさぎにとって必要な栄養素をバランスよく配合した「Doラビットフード」。うさぎ専門店などで目にして気になっている方も多いと思います。
我が家のうさぎがペレットを一切受け付けず体重が減り続けた時、Doラビットフードに変更した途端に食べるようになり強制給餌がいらなくなった経験があります。
使ってみての感想は、残念な点はありますが含まれている成分や安全性が優秀で喜んで食べてくれるので、価格以上の価値があると思いました。
この記事ではDoラビットフードのメリットとデメリット、うさぎにあげた体験談を詳しくお伝えします。
ネット上に口コミが少なく未知な部分が多いDoラビットフードの使用感が分かるので、買うか悩まれている方はぜひ参考にしてください。
Doラビットフードの使用感
我が家のうさぎは原因不明の下痢が続き通院していましたが、治療の効果がなくペレットを一切口にしなくなり体重も減少し見る見るうちに弱ってしまい悩んでいました。
嫌がるうさぎに強制給餌をする日々が続いたある日、うさぎ専門店で「消化が良くて胃腸に優しいみたいで、リンゴ味で気に入る子が多いから食べさせてみては」と勧められたのがDoラビットフードとの出会いです。
最初は全く食べませんでしたが砕いて野菜にふりかけてあげたら食べ始め、慣れたら喜んで食べるようになり強制給餌が必要なくなりました。
食べることで体力がつき薬の効果も出てきて徐々に下痢も止まり、ソファーに登ったり元気に走り回るようになり安心したのを覚えています。
残念ながら8歳5か月で突然倒れて虹の橋を渡りましたが、亡くなる数分前までDoラビットフードを完食するほど元気でした。
下痢の件を含めて珍しい症例の為検体に出しましたが、お腹の状態は改善していて他に原因が見当たらず死因不明の突然死という結論になりました。
結果的に亡くなってはしまいましたが、何も食べず衰弱して亡くなるのをただ見届けるのではなく、元気を取り戻したのちの原因不明の突然死という形でお別れできたことは、飼い主としてはずいぶん救われた思いでいます。
食べることが大好きだったので、Doラビットフードのおかげで最期までご飯を自力で食べることができたのは、うさぎにとってもきっと良かったはずです。
Doラビットフードとは
Doラビットフードは牧草を主食とするうさぎ向けの革新的なラビットフードとして、クラウドファンディングで目標額を大きく超えた寄付が集まり開発されたラビットフードです。
これまでのラビットフードとは異なり、牧草のみで不足しがちな栄養素を効率よく摂取できるように、科学的根拠に基づく配合がなされています。
Doラビットフードの3つのメリット
Doラビットフードをうさぎに与えると様々なメリットがあります。特におすすめの点を3点お伝えします。
牧草メインのうさぎのための新しい栄養設計
Doラビットフードが他のフードと決定的に異なるのは、うさぎの主食はあくまで牧草でフードは不足する栄養素を補うためのもの、というスタンスである点です。
今までのフードはチモシーなどの牧草が主原料ですが、牧草は生育環境などで栄養素にばらつきが出てしまうデメリットがありました。
Doラビットフードはあえて牧草不使用とすることで、必要な栄養素を安定して配合することに成功しています。吸収率の高い栄養素を使っているので、胃腸にも優しいです。
カロリーを抑えてフードだけでお腹いっぱいにならないので、牧草を食べ放題にするのが浸透した現代のうさぎ飼育とマッチしています。
栄養素も獣医師により最新のエビデンスに基づき原料を厳選して配合しているので、あらゆる年代のうさぎに適しています。
・タウリン、Lーカルニチン:身体の割に心臓が小さく負担がかかりやすいうさぎの心臓の収縮をサポートする栄養素です。
・アマニ:アマニはオメガ3脂肪酸の仲間です。抗炎症・動脈硬化や不整脈の予防などあらゆる効果が期待できます。
・コエンザイムQ10:アンチエイジングで有名な栄養素です。抗酸化作用と疲労回復の効果があります。
・モリンガ・オレイフェラ:葉は野菜の中でもトップクラスの栄養を持つスーパーフードです。免疫力アップ、抗酸化活性、抗菌活性、抗腫瘍活性、抗潰瘍作用、肝保護作用、抗糖尿病など多種多様な効能が期待できます。
うさぎの健康寿命アップに有効な成分がたくさん含まれています!
人間が食べられるレベルの高品質
Doラビットフードはパッケージの表記が「菓子」になっています。その理由は人間の食品規格で作られているためで、うさぎだけでなく人間も食べられるくらいの高品質なフードです。
1枚味見してみましたが、ほんのり塩味を感じる薄い抹茶のような風味でした
食品規格で作られている分繊細なので開封後は冷蔵庫保管が推奨されており、フード自体が割れやすいので他のものとぶつからないように保管する必要があります。
嗜好性あり、うさぎが喜ぶ
開発者がうさぎが好きな味のアンケートを取ったところ人気No1だったのがリンゴだったので、Doラビットフードにはリンゴ果汁が含まれています。
リンゴを配合することで嗜好性の高さだけでなく、リンゴポリフェノールの抗酸化作用も期待できます。
うさぎは慣れない物は警戒し食べないのでしばしば飼い主を悩ませますが、Doラビットフードは嗜好性の高さから喜んで食べてくれる子が多いです。
Doラビットフードのデメリット
実際にDoラビットフードを2袋購入しましたが、メリットばかりではないと感じています。この項目では具体的に残念に思った点をご紹介します。
板のまま与えるのは難しい
Doラビットフードの公式HPでは「計量不要、板のまま手であげることでうさぎとの距離がグッと縮まる」と紹介されていますが、板のままあげるのは難しいと個人的には思っています。
理由は2点あります。
①おいしいので、うさぎが勢いよく手から奪い取ってしまう
②かけらが床網から下に落ちてしまうので、全量食べられないことが多い
猫のちゅーるのような感じであげられるかな?と思ったのですが、現実はうさぎが好きすぎて強い力で奪い取ってしまうので手からあげるのは難しかったです。
板のままだと終盤小さくなったかけらが床下に落ちてしまうので、結局は一口大に割ってフード入れに入れてあげていました。
フードが板状になっていること自体は使用感としては悪くないです。フードの量は枚数で計算すれば良いので、一般的なフードと異なりはかりを使って計量しなくてよいのは便利でしたね。
開封後の保管が面倒
画像引用:うさぎ専門店pet’s-club / Doラビットフード (pets-club.net)
開封後冷蔵保存が推奨されている上に開封後は横にした状態で上に物を置かず保管しないと割れてしまうので、冷蔵庫のスペースを取るので不便でした。
袋の中で割れないように製氷機のようなプラスティックの容器に1枚づつ入っているのですが、開封後に縦に保管すると袋の中でフードが下に落ちてしまい、中で割れてしまったり取り出しにくくなってしまいます。
冷蔵庫のスペースをとらずに済むように工夫された容器に変更してくれたら、もっと利便性が上がるのでは・・・と感じるところです。
購入後に缶などの保存容器に入れて保管すれば、上に物を置いても割れなくなるので工夫するのも手です。
割れやすく粉状にするのも容易なのはメリットでもあり、最初は野菜などの好物にふりかけて味に慣れてもらうところから始めることができるのは良かったです。
価格が高い
高品質なフードゆえなのかもしれませんが、毎日あげることを考えると少し費用面が気になるところです。
うさぎ専門店でよく見かける有名なフードと比較すると、以下の通りです。
Doラビットフードの価格は高めですが、牧草メインのうさぎにより適した栄養を与えたい・ペレットの好き嫌いがある場合には試してみる価値はあります。
我が家のうさぎは好き嫌いがなく食いしん坊でしたが、嗜好性に関してはDoラビット>>>ショーフォーミュラー>ロップイヤー専用という印象です。
Doラビットはおやつレベルで喜び、一気に奪い取るように食べていましたね。
販売先が限られる
Doラビットフードは実店舗のあるウサギ専門店または動物病院のみの販売です。Amazonなどの通販サイトや、ホームセンターでは販売していません。
近隣に取り扱い店舗がない場合は、近隣の動物病院やうさぎ専門店に取り扱ってもらうようお願いするか、取扱店舗で通販することになるので手に入れにくいデメリットがあります。
取扱店舗は徐々に増えているそうです。もっと認知されると良いですね
Doラビットフードは一度試してみる価値あり
Doラビットフードは価格が高い・保管が面倒というデメリットはありますが、豊富な栄養素とうさぎが喜ぶ嗜好性を兼ね備えたフードです。
特に食が細いうさぎさんや、うさぎのお腹が弱くて悩んでいる飼い主さんにおすすめしたいです。
医療の発達やフードのクオリティの向上、飼い主さんの適切な飼育方法があり、うさぎの平均寿命はわたしがうさぎを飼い始めた約9年前より確実に延びています。
うさぎにとって良いものであっても、うさぎはグルメで神経質なので新しいフードを取り入れるのは少し勇気のいるものですよね。
個人的には良いと言われたらやみくもに試すのではなく、含まれる成分や効果を調べてみてメリットが大きいと感じたら試すというスタイルをおすすめします。
Doラビットフードは現代の牧草主食の食生活に対応した次世代のフードで、あらゆる年代のうさぎにとってメリットがあるものです。気になったら公式サイトをチェックしてみてください。
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